2015年11月

いよいよ明日となった入れ替え戦を前に、最後の一戦にかける男たちの思いをつづるこの企画。最後の今日は我らが番長(キャプテン)上野卓磨です。

ー紹介ー
上野卓磨:慶應NY高校出身。経済学部に所属し、卒業後は日本のネットを支える企業に就職予定。KERでのポジションはSOでまさにKERの心臓。視野が広く、重要な場面にはいつも彼の姿と的確な指示がある。走っても、相手ディフェンスラインのギャップをつくランニングスキルはチーム随一。プレー面はもちろんだが、持ち前の明るさ、陽気さでチームを盛り上げる。飲み会番長を兼任し、去る夏合宿ではシンビンでは済まされないような体を張ったプレーで新たな伝説を残した。彼なくしていまのKERはないと言えるほど、その魅力は周知のことである。

ーメッセージー
74期主将を務めさせて頂いている、経済4年の上野卓磨(SO)です。

まず、ラグビーとの出会いについて書かせて頂きます。
僕には、3歳上の兄がいます。ずっと小さい頃から、兄の背中を追ってきました。高校も同じで部活も一緒。兄がやっていたから僕もやってみたい。という思いで、高校のラグビー部に入部したのが、僕とラグビーの出会いです。ルールも分からないまま、ただがむしゃらに練習をしていたのを鮮明に覚えています。

そのまま、大学でも兄が所属していたKERに入部しました。僕にとってKERを一言で表すならば、「第二の家族」です。グラウンドだけではなく、グラウンド外でも、お酒の飲み方含め沢山のことを学ばせて頂きました。共に共有してきた時間は、僕の宝物です。

入部から早4年、僕のラグビー人生も残り1日。あっという間です。最終学年になり、主将という立場をやらせて頂いていますが、僕は決してスター選手ではありません。ラグビーの知識も豊富ではありません。監督コーチ陣、副将の名倉・石川、同期、チームメイト、家族、様々な方々に助けられ、そして支えられ、ここまで来ることが出来ました。この感謝を忘れず、「勝利」という結果で恩を返したいと思います。

74年も続く、歴史ある部。先輩方が築き上げたKERは代々と受け継がれ、明日、いよいよ目標の「1部昇格」をかけた入替戦に挑みます。
最高の舞台、そして最強の役者達。全てが揃いました。もうやるのみです。KER史に新たなる1ページを刻むために。ALL OUT。


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夏合宿の一場面。Aチーム戦Bチーム戦と連日さらには午前午後の試合にもキャプテンとして出続けた上野。おちゃらけてそんなことを感じさせないが、彼の背中を見てついていく部員は多い。
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試合の動画を見返せば、重要なシーンには彼の指示があることがわかる。視野の広さ、経験による判断はチームとしての頼りどころだ。ーパトス戦での一幕ー
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写真に代表されるユーモア、そして愛嬌には彼が人々を引きつけてならない理由の1つだと言えよう。


入れ替え戦を前に、最後の一戦にかける男たちの思いをつづるこの企画。2回目の今日は、大学院2年生でKER歴6年、みんな大好き秋庭穂隆からのメッセージを掲載します。

ー紹介ー
秋庭穂隆:東京都成城学園高校出身。現在慶應義塾大学大学院に所属し、卒業後は外資系総合機械メーカーに就職予定。KERでのポジションはWTBで、キックカウンターとステップ、加えて相手の隙を見逃さない素早い出足からのインターセプトとクールに決めるタックルが持ち味。誰よりもストイックで、ケガをしても練習には必ず参加しトレーニングに励む。また、ストイックでありながらとても柔らかい印象を持ち怒ったところを決して見せない。そしてスイーツが大好きという意外な一面もある。KERの仏のようなポジションで、どんなにやさぐれている人でも彼を前にすれば、背筋をただすとの噂。

ーメッセージー
こんばんは、修士2年の秋庭です。
理工学部機械工学科出身で、大学院ではKERの部長先生でもある大村先生の研究室でハイドレートの研究をしています。

大学1年のときにKERに入部し、大学院進学後も同期の田丸と共にプレーを続けています。

現在のポジションはウイングです。中高はハーフをやっていましたが、ウイングの人数不足により大学でウイングに転向しました。

これまで自分の3つ上の先輩から5つ下の後輩まで9つの代とKERでラグビーをしてきたと思い返すと、6年という年月は本当に長いものだったと感じます。

大学1年のころは部員数が少なくクラブ選手権でも4部でしたが、チームは少しずつ大きく強くなり、今年1部への挑戦権を得ることができました。チームの成長が目に見える形で残り、とても恵まれた大学ラグビー生活を送ることができたのだなと思います。

ただ、チームとしての強さに関係なく部員数にも関係なく、どの年もKERというチームは初心者・経験者共に、純粋にラグビーが好きな、良い人が集まる素晴らしいチームであったと思います。そして納会などでOB・OGの方々とお話する度に、自分が入部するはるか昔からKERは素晴らしいチームで、今後もそれはKERの伝統として後輩たちが受け継いでいくのだろうと感じます。

大学院生になりOB・OG会の会計補佐の仕事をしていく中で、現役部員の活動はOB・OGの皆様方のサポート無しには到底行うことができないのだと感じました。新しいユニフォーム・テーピング・ボール・スクラムマシン等々。整った環境でラグビーに打ち込めるのはOB・OG皆様のご支援があってこそできるものです。そして滞りなく練習が進み、怪我があればすぐに応急処置ができる環境は、マネージャーがいてくれるおかげだと思います。合宿では膨大な量の洗濯、グラウンドではテーピング・水出しと、本当に助かりました。お世話になったOB・OG、そしてマネージャーの皆様にこの場を借りてお礼を言いたいと思います。いつもありがとうございます。この恩は、入れ替え戦勝利で返します。

僕にスクラムは組めません。プレースキックも下手くそです。でもそれは、チームの仲間が支えてくれます。僕は僕のできることを全力でやります。

それぞれ得意なことの違う人間が集まって、チームのためにできることを全力でやり、体を張って支えあう。そんなラグビーというスポーツは、すごくいいスポーツだと僕は思っています。そしてそう思えるのは、勝ってこそだ、とも思っています。

ずっと手の届かない存在だった1部に、指がかかりました。このチームなら勝てます。このチームは最高のチームです。試合に出る出ないは関係ありません。メンバー全員がいてこそ

の、最高のチームです。ラグビーを全力で楽しむ、笑顔の絶えない4年生達がチームを引っ張ってくれます。怪我の辛さをよく知り愚直に努力を重ねてきた、内に闘志を燃やす3年生達がいれば、苦しい時間帯も乗り越えられます。クレバーで相手をよく見れ、自分の仕事をきっちりこなす2年生達がいれば、冷静さを欠くこともありません。僕らが経験してきた初大学ラグビー、初公式戦の緊張を一切感じさせない1年生達の溌剌としたプレーがチームに勢いを与えてくれます。そしてチームの誰よりも、ラグビーが大好きで大好きでしょうがない監督とコーチが、僕らの力を引き出してくれます。

勝ちましょう。全員で、絶対に勝ちましょう。

勝って、笑って、美味しいものを食べましょう。

秋庭 穂隆

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最後になる明日は、我らが番長、彼からのメッセージを掲載します!
お楽しみに!

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バースデーケーキを前にこの笑顔(^O^) スイーツ男子。

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いつも彼らしいTシャツで部の雰囲気をなごませてくれる。

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やはりこの早い駆け出しが彼の魅力だろう。


※この記事は11/27に【カウントダウンメッセージ 石川雄介・名倉駿】として掲載していた記事を再編し、掲載しています。

ー紹介ー
名倉駿:福島県安積高校出身。現在、経済学部所属で、卒業後は世界のタイヤメーカーに就職予定。KERでのポジションはおもにCTBで、鍛え上げられた肉体から繰り出されるタックルが魅力。オフェンス面でも、抜群のスピードと切れ味のいいステップで相手ラインを幾度となくブレイクする。あわせて、KERのプレースキッカーであり、去る中大パトス戦では難しい位置からのPGを2本決め、KERを勝利に導いた。ちなみに、筋肉に全く興味のなかったマネージャーでも、名倉の筋肉は美しいと思うらしい。試合中のはずさないタックルがごとく、彼を前にすれば女の子たちはみなその魅力にはまってしまうだろう。

ーメッセージー
今年度副将を務めている名倉です。
シーズン最後の特別企画ということで書かせて頂きます。

僕がKERに入部したのは高校のラグビー部で一緒だった方に誘われたのがきっかけです。KERではないラグビー団体に入ることは一切考えず、即入部を決めました。ラグビーは高校で終わるつもりだったのですが、なんやかんやで続けることとなり現在でまで至ります。小学生の頃からラグビーはしているので、長い付き合いになっています。

大学生はやはり身体がデカいなぁというのが入部した時の最初の感想です。同時に、同期のラグビー経験者のレベルの高さに気が引けたことも覚えています。そんな中とりあえず試合に出たく、今より15kg程体重が軽かった僕はひたすら筋トレに励みました。日吉時代は授業と同じくらい筋トレをやっていたと思います。またKERには当時とても上手いSOの先輩がいたので、高校までやってたSOでは試合には出られないと悟り、CTBのスキルを身につけようと躍起になったことを覚えています。それに加え、プレースキックを練習後にひたすら蹴っていた記憶もあります。(これは今でも続いています笑)幸いなことに1年生の頃から試合で出させて頂いて、毎年昇格を目標に戦ってきましたが、なかなか手が届きませんでした。

最終学年で迎えた今年は、自分のスキルアップだけではなく、チームを強くする為にできる事を考えていました。勝てるチームを作るべく上野主将と副将の石川を中心に暗中模索の日々を何とか乗り切ってきたという感じです。コーチをはじめ、様々な方のお力添えも本当に有り難かったです。ありがとうございます。
今シーズンはタフな試合ばかりで、JSKS戦は落としましたが、他の試合は何とか無事乗り越えられました。(1点差だったパトス戦でのキックは緊張のあまり脚がくすぐったくなっていました)
ようやく1部昇格をかけた入替戦まで辿り着いた訳ですが、ここまでこれたのもチームの全員の尽力があったからだと思っています。試合に出る以上、責任を持ち、献身的なプレーでチームの勝利に貢献したいと強く感じております。入部以来、試合の時に必ず掲げている「タックル成功率100%」という目標を最後の試合でも忘れずに全力でプレーしたいと思っております。

チーム全員で勝ちに行きましょう。力を貸してください。

また、いつも御支援を賜っているKER関係者の方々にも御礼申し上げます。今後ともよろしくお願い致します。


名倉さん キック.jpg
何度も彼のキックに助けられてきた。KERを勝利に導いたパトス戦でのキックの場面。

名倉さん プレー.jpg
トライまでの最短距離を瞬時に見極める。うぇいるず戦でのシーン。

名倉さん 上裸.jpg
この上裸なら、公式に掲載してもいいと思えるほどの言わずとしれた筋肉美。彼の努力は計り知れない。


※この記事は11/27に【カウントダウンメッセージ 石川雄介・名倉駿】として掲載していた記事を再編し、掲載しています。

ー紹介ー
石川雄介:青森県青森高校出身。現在、理工学部に所属し、卒業後は慶應義塾の大学院に進学予定。KERでのポジションはLO、FL、No.8そして緊急時にはCTBも務める頼れる石川である。相手のタックルをもろともせずに突き進む突破力だけでなく、ハンドリングスキルと相手タックラーをいなすハンドオフも魅力。FWとしては非常に足が速く、トライを取りきる力は群を抜いている。KER内では優れた人格と天皇陛下と並び称されるほどの優しい笑顔で絶大な信頼を集める。

ーメッセージー
副将を務めさせていただいている理工4年の石川雄介です。
特別企画ということで少しばかり書かせていただきます。

KERでのラグビー生活を振り返ってみると、がむしゃらに駆け抜けてきた4年間だったように感じます。
高校時代はバックスとしてプレーしてきたので1年の春はバックスから始まりました。しかし、体が大きいこともあり秋からはフォワードに転向しました。ルールこそ知っているもののフォワードとしては新米で、ある意味僕のラグビーの再スタートともいうべき大きな転換点でした。

転向してからはフォワードの戦術や技術についてより良く知っている先輩方や後輩達からたくさんのことを教えてもらいました。いろいろな高校から人が集まってくる環境にあって学ぶことは尽きませんでした。
今でも学ぶべきことが多く、本当に充実した時間を過ごしてきました。

1年の時からチームとして常に上を目指して取り組み、チームの一員として勝利に貢献できるように走り続けてきました。そして今年、ついに1部への入替戦という舞台まで来ることができました。

自分自身はあまり戦術や作戦について詳しくはないと思います。試合に関しても決まりごと以外のフィールドプレーに関しては、理論と言うよりは感覚的・本能的なものに頼ってプレーしてきました。
まとめる立場になった今年も主将の上野や副将の名倉をはじめとする、チームのみんなに助けられ支えられここまで来れたのだと思います。

これまでもこれからも、私が自信を持って「できる」と言えることは、ひたすらに体を張ることだと思っています。
日曜日、入替戦という舞台で最高のパフォーマンスをします。

毎週熱心に指導くださる監督コーチをはじめ、様々な御支援をしてくださるOBの皆様方の御協力なくしては、ここまで来られなかったと思います。ありがとうございます。

ハードな春シーズン、夏合宿を乗り越えて全てはこの入れ替え戦を目標にしてきました。先輩方が積み上げてきた歴史に、みんなの力で新たな1ページを記しましょう!チームとして,みんなで絶対勝とう!


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頼れる人柄と優しい笑顔で絶大な信頼を集める。

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重要な場面に必ず駆けつける脅威的なスタミナ。B.W.戦での一幕。

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ラグビー祭での一場面

こんにちは!今週に入って一気に冷え込むようになりましたね。みなさまお変わりないでしょうか。試合中にプレーヤーが白い息を吐くのを見てラグビーシーズンも佳境だなと思わされます。花園しかり、この時期のラグビーは映えますね。
さて、今週末にはKER史上初の一部リーグとの入れ替え戦、そして納会が控えています。
つまり、今の4年生そして院2年生の先輩方とラグビーが出来るのもと残りわずかとなりました。いまの4年生の先輩方にとてもお世話になって、そして先輩方が大好きなので惜しくて仕方ないです。
そこで、最後の一戦に臨む彼らの抱負をカウントダウンメッセージというマネ日記特別企画で今日からの3日間掲載していきたいと思います。

初回の今日は、副将の石川雄介と名倉駿です。

※追記
11/27(木)時点で掲載したものには石川雄介と名倉駿のメッセージもあわせて掲載していましたが、より多くの方に読んでいただきたいため記事を分散し編集致しました。(11/28現在)

明日は、KER歴6年、仏と愛される彼からのメッセージを掲載します!
お楽しみに!

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